用語解説
銅の溶接とは、銅と銅、あるいは銅と異種金属を溶かして接合させることです。銅は、溶接することが難しい金属と言われています。その理由としては、銅の熱伝導率の高さから熱が逃げやすく局部加熱が難しいため溶け込みが不十分になりやすいこと、および鉄に比べると熱膨張係数が1.4倍となっているため溶接完了後に歪みを起こしやすいことなどが挙げられます。
銅配管は空調機器の冷媒用や熱交換器用の配管としてよく採用されます。この用途の配管の溶接は、アセチレンと酸素などの可燃性ガスの燃焼熱を利用し高温で接合部を溶かし、銅ロウや銀ロウなどロウ材を流し込ませるという手順を採ります。