Before (改善前)
銅配管が組付けられる精密空調機器などには、小径の配管としてフレキブルチューブが採用されるケースもあります。その際、用途に応じてフレキブルチューブに断熱材を巻く場合も見られます。この断熱材の厚みを考慮して機器の設計を行わないと、筐体の板金部品に断熱材が触れてしまい、機器の使用に伴う振動で断熱材が破損してしまうリスクがあります。これにより機器の品質が大きく損なわれしまうことになります。
V
After (改善後)
精密空調機器においては、断熱材を考慮して板金部品の配置や形状を設計することが、品質向上のポイントとなります。例えば、この事例ではステーの形状の設計を写真のように変更いたしました。このようにすることで板金部品が断熱材に触れることもなくなり、断熱材の破損に伴う品質トラブルを避けることが可能になります。また断熱材へのテープ貼り付けの作業性も向上することから、その観点でも品質トラブルを防ぐことができます。