クリーンエア装置用筐体の精密板金加工について
クリーンエア装置(クリーンエアーシステム)とは、空調装置の中でも特にHEPAフィルターを通して清浄な空気を供給する精密空調機のことを指します。一例として、具体的には次のような装置機器が挙げられます。
①バイオサイレントパックユニット:手術室などの医療現場や、食品・薬品・半導体・電子分野の製造現場など、広い空間を高いクリーン度で保つための清浄な空気を供給する機器
②クリーンベンチ:生物学や生化学の研究所などで用いられる、検体を清浄な空気環境下に保つための装置
③安全キャビネット(バイオハザード対策キャビネット):医療・バイオ分野の研究において、菌や微生物が漏れて作業者がバイオハザードに曝されることを防ぐとともに、検体を無菌環境下で扱えるようにするための装置
そしてクリーンエア装置用筐体の製作においては、取り込んだ清浄でない空気がHEPAフィルターで清浄化する前に漏れ出してしまっては意味がないので、高い気密性を出すことが大前提となります。更に③については、菌や微生物が漏れてしまうとバイオハザードの発生を招くという非常に重大な事態に繋がりかねません。そのためこのような筐体の精密板金加工においては、ブランク加工を精緻に行うことで溶接箇所に隙間が生じることを未然に防ぐ、筐体の溶接組立には歪みが生じていないかどうか都度精度を確認しながら進めるといったことが必要になってきます。
クリーンエア装置用筐体の精密板金加工の特徴
精密板金加工 配線組立.comではこれまでクリーンエア装置用筐体の精密板金加工を数多く手掛けてきました。これは北関東エリアでどこよりも早く先駆けて導入したファイバーレーザー複合機などによる「 設備力 」と、高い気密性を出した筐体を製作できる当社の精密板金加工の「 技術力 」が大手の医療機器メーカー様などから高いご評価をいただいているからです。
特徴① | 切断面のダレ・返りを抑えた、ファイバーレーザー複合機によるブランク加工 |
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特徴② | 高い精度を実現する曲げ加工の技術力 |
特徴③ | □2000mmサイズでも歪みを抑える高品質なYAG溶接 |
特に③の安全キャビネットのような高い気密性が求められる筐体を製作する際、ブランク加工をタレットパンチプレス機で行った場合どうしてもダレや返りが残ることから、筐体の組立時には隙間が生じてしまい、それが要因で気密性を損なうということに繋がります。そこで、ファイバーレーザー複合機でブランク加工を行うことは大前提となってきます。また筐体の溶接組立に熱による歪みが生じてしまっても、それが気密性の損失へと繋がりかねません。そのため当社ではTIG溶接ではなくYAG溶接で溶接組立を行っておりますが、YAG溶接でただ行えばいいというわけではなく、熟練した溶接技術も必要とされます。精密板金加工 配線組立.comではそのような高い品質のYAG溶接を実現することができます。
精密板金加工 配線組立.comのクリーンエア装置用筐体の精密板金加工体制
精密板金加工 配線組立.comの「クリーンエア装置用筐体」の製品事例を紹介します。いずれも多くの実績がある製品カテゴリとなります。ここに紹介した製品事例以外にも多くの実績がありますので、ぜひホームページ内の製品事例ページをご覧いただければと思います。