チラー(冷却水循環装置)とは?

チラーユニット用恒温装置

チラーとは、冷却または温度制御をするための装置の総称で、冷却水循環装置とも呼ばれます。チラーは、一定の温度にコントロールした液体を循環させることで、対象とする機器やその一部を冷却または一定温度に制御する装置です。主に冷却させる用途が多いことから、「chiller(chill=冷やす)」という語源になっております。

チラーは水を循環させる回路と、冷媒を使用した冷凍機で構成されています。冷凍機を備えているのは、チラーが対象物を冷却させた際に熱を奪った循環水をチラー内部で熱交換を行い冷却するためです。また冷凍機の排熱方法には、空冷式と水冷式の2種類があります。

 

チラーユニットのOEM製造におけるポイント

チラー・冷却水循環装置ユニットの製造、特に量産でOEM製造する際に必要なポイントとしては、下記の4つが挙げられます。

①銅配管や異種金属配管の高度なロウ付け技術

チラーでは、水を循環させる冷却水の循環回路が心臓部といっても過言ではありません。この冷却回路は、銅やSUS等の配管のロウ付けが必要となります。また一部のチラーユニットでは、銅配管のロウ付け以上に難度の高い、銅とSUSという異種金属のロウ付けも必要になるケースがあります。さらに循環水タンクも、高精度なロウ付けを行わないと、水漏れが発生してしまう原因となる可能性があります。

当社では、配管のロウ付け作業については、社内認定を取得している作業者が行っております。社内でのハイレベルな認定を突破した、高い技術を保有したベテラン社員のみがロウ付け作業を行うように徹底することで、高い品質の配管接合を実現しております。

②スヌープ液、ヘリウムによるリーク検査、循環検査

溶接部のリーク検査は、スヌープ液・ヘリウムを使用して行われます。スヌープ液は、サブアッセンブリ状態の際に漏れの有無を検査するために使用します。一方、ヘリウムは恒温装置としての組立が完了した後に漏れの有無を検査する際に使用します。当社では、高精度な配管ロウ付けを行うだけでなく、チラーユニット動作時、冷却水が循環した際に液漏れが起こらないように、配管のリーク検査、循環検査も社内で行っております。

>>リークチェックとは?リーク検査・試験の種類や方法まで解説!

 

③徹底したトルク管理による筐体組付け

チラーユニットを製造するためには、心臓部となる配管のみにとどまらず、筐体部分、さらに内部構造の設計も必要になります。特に重要なのが、組み立て精度です。組立精度が悪いと、内部の冷却回路が正しく設置されず、チラーとしての冷却機能が発揮されなくなってしまいます。

当社では、ボルトの締め具合に、作業者間でのばらつきや過不足がないよう、閾値を設定し徹底したトルク管理を行っております。

④設計~製造~検査までの一貫対応体制

上記がチラーユニットの製造におけるポイントです。しかしチラーユニットをOEMとして量産製造する際には、上記3点を一貫対応する必要があります。すべての工程を社内で内製しなければ、配管や筐体のどちらかに最適化された設計・製造になってしまったり、外注費によるコスト増加につながってしまいます。

精密板金加工 配線組立.comを運営する島田工業株式会社では、温冷機器のOEM製造の実績が多数ございます。高精度な板金部品加工をベースに、配管溶接、リーク試験、筐体組立、さらには電気配線の組立まで、一貫対応することができます。このユニットOEM製造体制が、多くの大手メーカー様からも選ばれる理由です。

>>空調機器・電気機器のOEMメーカーとして提案できること

 

チラーユニットの製品事例をご紹介!

精密板金加工 配線組立.comを運営する島田工業株式会社による、チラーの製品事例をご紹介いたします。

事例①:チラーユニット用恒温装置

チラーユニット用恒温装置

こちらは、当社にて受託製造を行っている、チラー用の恒温装置です。精密板金加工 配線組立.comでは循環水タンクなど各部位の組立から、銅配管および銅とSUSの異種金属配管のロウ付け、筐体としての組付け、更には動作時に液漏れが起こらないように銅配管のリーク検査、循環検査までを一貫して行っています。

本製品の銅配管にはコンプレッサーユニットのものに比べて太いものが使用されていることから、ロウ付けの難度が高くなっており、フィレットが綺麗に形成されていてもロウの溶け込みが不十分であることもあります。

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チラーユニットのことなら、精密板金加工 配線組立.comにおまかせ!

精密板金加工 配線組立.comを運営する島田工業株式会社は、群馬県・伊勢崎市に板金工場・組立工場を持った、温調圧縮・電気装置機器のOEM受託加工・製造メーカーです。

当社は、①鋼板からの板金加工による装置機器の設計・製作と、②装置機器の電気配線・配管接続等の電気制御技術、というソフトとハードの両面に対応した設計・製作を行うことができるOEMメーカーであることが、最も大きな特徴です。また当社は、装置機器の納入に際して、ヘリウムリーク検査や電気検査、100時間に及ぶ試運転などのように、各種試験を徹底的に行った上で高精度ユニット製品の納入をいたします。

各種機器のOEM製造のことなら、精密板金加工 配線組立.comにまずはご相談ください!

>>空調機器・電気機器のOEMメーカーとして提案できること

 

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