空調機器をはじめとする筐体の製造においては、図面通りに複数の部品を組み合わせ、加工を行う為に位置決めを行う必要があります。精密板金加工 配線組立.comでは、主に位置決めの方法として丸ダボ、ハーフシャーを用いています。丸ダボによる位置決めは、加工コストの面で優位性がありますが、正確な位置決めができないため、組立が難しくなるとされており、ハーフシャーはそれと対照的な特性を持ちます。

筐体をはじめとする精密板金加工においては、最適コストで高い品質を保つために、用途に合った位置決め方法と各位置決め方法の特性を十分に理解しなければなりません。例えば、丸ダボはそこまで精度が必要でない部品に用いるとよく、加工コストはもちろん、現場での調整が可能な点にメリットがあります。また、丸ダボは絞り加工となる為、ドレンパン等の漏れがNGとなる部品にも使うことができます。つまり、丸ダボは目印としての用途であり、ハーフシャーは位置決めとしての用途であるとかんがえることがポイントです。